しきさい館
ご家族から教えていただいたこと

認知症の方との
暮らしの工夫

認知症の方との毎日に、"正解"はありません。

しきさい館では、ご家族とともに歩むなかで、ご本人やご家族から多くの工夫や気づきを教えていただいてきました。ここでは、その経験の一部を「暮らしの工夫」としてご紹介します。同じような悩みや不安を抱える方の参考になれば幸いです。

今日の出来事を書きとめるノートとコーヒー

認知症の症状や環境は一人ひとり異なります。
参考のひとつとしてご覧ください。

ご家族から教えていただいた工夫です

家族の体験

GPSとAirTag、
結局どこに付けた?

鞄に付けたAirTag

「一人で出かけてしまうかも」という不安。私たちは最初、GPS端末の「みもり」を使っていました。位置がとても正確で安心です。ただ、少し大きいのが難点でした。

冬は厚着なので、ベストの内側に小さなポケットを作って「みもり」を入れておけば安心です。でも夏は服が薄くなるぶん、身につけるとどうしても目立ってしまいます。

そこで夏は、AirTagを靴につけることにしました。鞄も上着も忘れて出てしまうことはあっても、靴だけは最後まで履いている。ただAirTagは、まわりにiPhoneを持つ人がいてはじめて位置がわかる仕組みなので、人通りの多い街なかでは便利ですが、私たちの住む小田原のような住宅地では、正直、位置がなかなか拾えませんでした。

季節や外出先に合わせて、GPS端末とAirTagをうまく使い分けています。

目安:冬(厚着)=GPS端末をベスト内側のポケットに/夏・軽装=AirTagを靴に。季節や地域によって向き・不向きがあります。

みねおさん

しきさい館の
専門職からひとこと

外出は「させない」ではなく「見守れる」に。道具で居場所が分かるだけで、ご家族の気持ちがずっと軽くなります。ご本人の「出かけたい」気持ちも大切に。私たちも、ご家族から教えていただいた工夫を参考にしたり、使わせていただいています。

家族の体験

お昼の宅配弁当に助けられた

日中、家族が仕事や用事で出かけることもありますよね。そんなとき、お昼に温かいお弁当を届けてくれる宅配サービスに、本当に助けられました。「お昼はちゃんと食べられているかな」という心配が、ひとつ減ります。

みねおさん

しきさい館の
専門職からひとこと

栄養と「人が来る安心」の両方。安否確認を兼ねた配食・宅配は、地域包括支援センターでも相談できます。

家族の体験

孫とおばあちゃんは、最強の組み合わせ

これは、我が家の発見でした。同じ遊びを何度も何度も「もう一回!」とせがむのは、子どもの当たり前の姿です。 親だと「え、また?」と思ってしまう繰り返しも、忘れてしまう母には、いつも"はじめて"。子どもが大好きな母は、笑顔で何度も一緒に遊んでくれました。

忘れてしまうからこそ生まれる、笑顔の時間。そんな二人を、少し離れたところから見守るのが、私の役目でした。

みねおさん

しきさい館の
専門職からひとこと

ご本人の笑顔が一番大切だと感じています。「できないこと」ではなく「今できること・楽しめること」に目を向ける。それが認知症ケアの出発点です。

「認知症かも?」と思ったら

気になるサインがあれば、まずはかかりつけ医や地域包括支援センターにご相談ください。

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